非常に高価で大型だったマイクロ波反応装置を手軽にマイクロ波実験が行える装置に。
さまざまな分野における研究者の要望を取り入れ、試作を重ね、現在のμReactorの原型となる簡易型マイクロ波反応装置が完成。
それまでにあった装置より、小型で低価格なデスクトップ方式とし、1997年に販売を開始。

実験を簡便に行う低価格のマイクロ波装置として、各企業の研究所や多くの大学を中心に好評を頂いた簡易型マイクロ波反応装置であったが、業務用電子レンジをベースにしたものであり、実験に幅広く対応するには限界があった。
研究が進むにつれて寄せられた、温度制御性の向上、マイクロ波出力の安定性、温度プログラムの入力の簡略化などの要望を元に、“簡単に実験ができる”という従来のコンセプトを踏襲した上で、電子レンジのイメージを払拭した汎用マイクロ波加熱装置μReactorを開発。

液体反応を中心に化学合成を研究する多くの方々に使って頂いた汎用マイクロ波加熱装置μReactorも、固体反応に対しては、加熱ムラの課題があり、ニーズに応えきれないケースがあった。
このため、従来の液体反応に加え、固体反応の用途拡大のため、μReactorをベースとしたμReactor Exを開発。 回転アンテナ方式により、ムラを大幅に改善しつつ、小型高出力化を実現した。
なお、Exという名前は、他の物より優れているという意味のエクセレントから取っている。

μReactorExのスケールアップ要望に応え、最大3kWのマイクロ波出力で大型化。 デスクトップ機では最大のサイズになっている。
従来の液体反応に加え、３面照射で更に加熱ムラを改善し、固体反応への用途を拡大。 Mxの名前はMulti（多方向）Max（大きい）から取っている。
汎用マイクロ波加熱装置μReactorMxは、用途、対象物、条件などに合わせて、お客様のご要望に沿った製品仕様にカスタマイズ可能。 また、お客様の製品として外装色、化粧パネルデザインなどが変更可能なOEM製品対応モデルとなっている。